一級建築士学科試験/プチっと疑問集Ⅴ(施工編)Vol.1

Q1.水セメント比が同一なコンクリートの場合で、単位セメント量が減少させると、ワーカビリティが悪くなるのはなぜ?水セメント比が同じなら、水の割合が増えて、ワーカビリティが向上するのではないか?

A1.水セメント比が同一なため、単位セメント量が少なくなると、そのコンクリートに対する水の量は増加せず、むしろ減少します。そのためワーカビリティが悪くなるということです。

出題例(関連問題)
高強度コンクリートの自己収縮を抑制するために、所要のワーカビリティが得られる範囲で、単位セメント量をできるだけ大きくした。

答え:×
高強度コンクリードの水和熱や自己収縮を抑制するためには、所要のワーカビリティが得られる範囲で、単位セメント量をできるだけ小さくする。

Q2.型枠工事において、せき板の存置期間をコンクリートの圧縮強度試験により、決定するための供試体の養生方法に標準養生を採用できないのはなぜ?

A2.標準養生とは、現場で行う養生ではなく、約20℃の水中で行われる水中養生である。また梁側のせき板は、5N/m㎡で取り外せる。これらより、はせき板の圧縮強度試験に用いれない理由としては、若材齢

出題例(関連問題)
コンクリートの材齢28日以前に梁下の支保工の取り外しの可否を判断するに当たって、標準養生した供試体の圧縮強度が設計基準強度以上であることを確認した。

答え:×
スラブ下、梁下の支保工において、材齢28日以前に取り外す場合の供試体の養生方法は、現場水中養生、現場封かん養生、標準養生である。その中でも標準養生を採用した場合は、供試体の圧縮強度と構造体コンクリート強度との差を差し引いた値が設計基準強度以上であることとしなければならない。

Q3.特許権を用いる際に、許可を得ないといけない第三者は、誰のことか。

A3.特許権保有者。特許を取得している工法を採用する場合に、無断で使用することはできない。

Q4.専任をつけるときと付けないときの違いはないか?

A4.

出題例(
○〇

Q5.場所打ちコンクリート杭の主筋間隔を確保するのはなぜか。

A5.鉄筋かごの主筋間隔の狭い場合は、鉄筋かごの外側にコンクリート(特に粗骨材)が流れにくい状態となる。そのため主筋を束ねて配置するようにし、主筋間隔をできるだけ大きくするのが望ましい。

出題例(関連問題)
場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの主筋間隔が10cm以下になると、コンクリートの充填性が悪くなるので、主筋を2本重ねて配置し、適切な主筋間隔を確保した。

答え:〇
A5に記載のとおり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました